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苔の基本特性について4

投稿日:2014年12月13日

コロニーの意味

苔は群落をつくって生息しています。

この群落には、水分を保有するという機能がそなわっています。

ただの群落ではなくて、機能が備わった状態である事から苔技術協会の北川さんがコロニーと名付けました。

皆さん当たり前に使ってますが、学者さんは使いません。

図鑑でも表記はコロニーではなく、群落です。


苔はこの水分を保有するという機能があるがゆえに触るとしっとりします。

だからジメジメしたもののイメージを強化してしまうんでしょうね。

なぜ、コロニーで水分を保有するかというと、根が地面に張り巡らされていないからです。

通常の植物は根を大地にはり、土が保有する水分を吸収します。

根が大地に張り巡らされていない苔は自分たちが寄り添い集まる事でコロニー中に水分を保有します。

その水分や土壌が含む水分が蒸発し、水蒸気から水分補給を全体で行います。

ホソバオキナゴケはこの水蒸気が豊富な谷川付近に生息します。

さらに杉林の中に谷川がある事で上空から木漏れ日が入りやすくなります。

この光と水のバランスがホソバオキナゴケにとっては最適な生育環境ということです。


コロニーの形成が立派であればあるほど、多少の生育環境が悪くてもしっかりと育ちます。

私たちの栽培はコロニーが形成されるまで整えた環境の中でしっかりと育てます。

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