社中レポート
社中レポート
苔の利用用途
投稿日:2015年02月03日
太陽光発電と苔
とある事でメガソーラーをお持ちの方と知り合いました。
そこで聞いた話から苔の利用に関しての広がりを認識。
太陽光発電というのは、除草対策はしているが人がほとんど入らない事から数年経つと必ず雑草が生えてくる。
約2年ごとに雑草除去にそれなりの費用がかかってしまう。
また、意外だったのが夏場は稼働率が悪いという事。
各パネルメーカーはだいたい25度が最適気温として設計している。
パネルの温度が1度上がるごとにおよそ0.5%稼働がさがる。
パネル表面は熱吸収を抑える加工をされているが、照り返しにより必ず熱が上がってしまう。
これにより、20%30%の稼働が下がってしまうという事。
太陽光発電の下で苔の栽培をするという事の相性の良さは以下のとおり。
・太陽光発電は長い時間をかけて設備投資を回収するもの20年以上がそのまま。
なので1回の栽培に2年を要する苔の圃場としては良い相性。
・太陽光発電パネルの下で栽培を行う事で、雑草除去にかかる費用を削減できるのでは?
・パネルの下で栽培する事で照り返しを抑えられる。
この事により、日照時間の長い夏場の稼働率が上がり、売電効率もあがるのでは?
・苔の栽培収益により、売電以外の収益性を望める。
この点が大きなメリット。
温暖化対策や、エネルギー対策として今後必要とされる試みであると感じますよね。
この方は、ご自身のパネルの下で実施しても良いとおっしゃってくださいました。
城東社中としては、実際に想定されているメリットがどれほどのものなのかぜひとも検証したい。
実際に図面も頂き、栽培計画までたてました。
しかし、
今はまだ苔の事を勉強する身。
現段階ではフィールドワークから学ぶことが優先とし、見送らさせて頂きました。
やりたがりの私からは断腸の思いです。いつか実現してみたい事業の一つですね。