社中レポート
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苔の種とは
投稿日:2015年08月15日
栽培には種の安定確保が必要不可欠
苔は胞子から増えるのに「苔の種」ってなーんだ?
正解は苔を裁断したものです。
日本苔技術協会の苔神工房こと北川さんが考えました。
苔は根・葉・茎・の概念がありません。
どこからでもその機能を果たしてどこからでも新芽が出てきます。
撒きゴケ法という方法で栽培をします。
古来は1本1本を地面にまいていたところから新芽が出て成長させていました。
1本からおおよそ10個程度の新芽がでてくるそうです。
この2つの事から北川さんがこの労力を省略したい。
ということで苔を裁断しました。
裁断してもどこからでも芽がでます。芽の数にも変わりもありません。
北川さんの試験でペースト状にした苔からも芽がでたのを確認しています。
この事により、種を撒く作業(播種)が格段に楽になりました。
これが「苔の種」の正体です。
しかし、種を作るのもまずは苔から。種をつくる苔をまだもっていない私たちは山からとってくるしかありません。
取り切ってしまうと自然界の苔がなくなってしまいます。少しづつしかとりません。
広範囲にわたってフィールドワークを行ってきた私たちは、広範囲に苔のある場所を知っています。
広範囲に少しづつ採取する事で自然界から苔が無くなる事を防ぎます。